『知られざる渥美清』を読み終わる。渥美清についての本は小林 信彦の『おかしな男 渥美清』に続いて2冊目。
『男はつらいよ』は1969年から始まったシリーズで、20代のうちに全部見たのは、我ながら少しズレてるとは思う。映画好きの友人からは「(大筋で)全作同じなんだから違う映画を見るほうが良い」と言われた。至極まっとうな意見でもある。
笑いのセンスや泣かせる要素は全く色褪せず、昔の日本各地を見るのは楽しい。ここまで長期でマンネリなのは驚異的で、ほんといろいろ好きなんだけど、一言でいえば、偉そうだが、山田洋次の感覚が肌に合うんだと思う。